04『芸術公論』第2巻第4号(通巻8号)1985年7月号、水上杏平 選評
- kujakuhanamasakobl
- 2024年3月10日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年4月11日
〈水上杏平の洋画作家特集〉

「鳥界(待春)」
昌子作品で類似のタイトルに「鳥界」があり、本作品はその後継。
また、この作品より後に「鳥界(春夢)」がある。
奥に阿蘇の高岳・根子岳、手前に中岳の噴火口。噴煙に象徴される、たぎる想い、高揚感。クジャクの心を阿蘇の山々が代弁しているかのようである。
水上杏平の選評

(選評のテキストデータ)
〈水上杏平の洋画作家特集〉
金子真子(東光会会員) 「鳥界(待春)」
この作品は今年四月、第51回東光展に出品したものである。この深山幽谷は阿蘇山を想定したものであろうか。重疊たる山々には淡い緑色が映って春らしい気配に包まれている。この雌雄の孔雀の姿が現実と幻想の境界で精々とした自然の雰囲気の中で息づいている。冴えた色彩とモチーフがマッチしてユニークな作品にしている。
(文中のゴシック体・下線は金子昌子美術館運営委員会による)
【誌面構成上の昌子作品の位置づけ】
2年前の昌子であったら本誌末尾の〈公募展〉の中の〈東光展〉で紹介される程度であったが、1985年の本号では「水上杏平の洋画作家特集」にピックアップされている。

この企画は水上杏平に6ページの紙幅が与えられ、各ページに2作家ずつを紹介したもの。その12名の中に昌子作品が選ばれている。

同誌 表紙

同誌 表紙見開きの右ページ。

同誌 表紙見開きの左ページ。
この下段9行目に「水上杏平の洋画作家特集」が見える。

目次のアップ

同誌 奥付

奥付のアップ



コメント