「白描(はくびょう)デッサン」と「彩色(さいしき)デッサン」
- kujakuhanamasakobl
- 2024年3月18日
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更新日:2024年3月21日
デッサンといえば、ふつうは白描である。ところが、昌子には彩色のデッサンが存在するため、昌子のデッサンを語る場合は「白描デッサン」と「彩色デッサン」に分けられる。
数量的にはもちろん「白描デッサン」が圧倒的に多く、「彩色デッサン」は少ない。「白描デッサン」でも「額縁に入れて飾りたい」というファンがいるが、「彩色デッサン」となるとなおさらそのような見られかたをする。
デッサンの愛好家が一定数存在する。完成された絵画よりも好ましいのだという。作家の筆づかいや筆勢が生々しく伝わるからだろう。美大生など絵の上達を志す人や、気構えなしに日常の空間で絵を楽しみたい人が、昌子のデッサンを好んだ。
遺族によれば、昌子の熊本市の家には、大型の段ボール箱で10箱分ほどのデッサンが存在したという。その家を引き払う際に、さすがに大量のデッサンは残せなかったので、秀逸なデッサンを除いて廃棄せざるをえなかったという。しかし今でも段ボール箱で1箱分ほどのデッサンは遺族のもとに残されている。その一部が、2019年画廊ぶらんしゅ個展のサロン室で展示されたのである。
昌子の「彩色デッサン」 7点








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