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第4期-4 風月(ふうげつ)

  • kujakuhanamasakobl
  • 2023年9月17日
  • 読了時間: 1分

更新日:2月18日


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1997年、162cm×194cm、油彩


 2019年個展(画廊ぶらんしゅ)にて初公開。

 第4期(爛熟期)の昌子の作品は、すべてではないもののいくつかの作品でついに鳥(クジャク)が消える。代わって、『源氏物語絵巻』の雲をモチーフにした作品が登場する。海外に日本の「美」を伝えようとする意識をもったもので、おそらくニューヨークでの個展でメインの壁面を飾るものとして描かれたものだろう。


 ここで留意しておきたいのは、雲隠れの月とともに惑星直列とおぼしき構図がみられる点である。これまで「美」とその代償、「勝者」と「敗者」など社会派のテーマ性をもっていた昌子の絵が、「宇宙」を描き始めたのである。おそらくこれが、第5期の曼荼羅の世界へとつながってゆく。

 
 
 

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