第5期 昇華期
- kujakuhanamasakobl
- 2024年3月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2月14日
昌子最晩年の作品群、曼荼羅5枚。
昌子が描く曼荼羅世界
曼荼羅A
22㎝×18㎝ 色鉛筆 2001年 個人蔵
中心と周縁の同心円構図からすると、胎蔵界的(※)である。
(※「〈解説編〉 密教における曼荼羅世界」参照。)
曼荼羅B

22㎝×18㎝ 色鉛筆 2009年
胎蔵界的ではあるが、背後は金剛界的(※)でもある。
(※「〈解説編〉 密教における曼荼羅世界」参照。)
曼荼羅C

32㎝×23㎝ 色鉛筆 2013年
金剛界的である。しかし、胎蔵界的な「中心」を意識させる。
昌子が至り着いた境地は、「金剛界曼荼羅」と「胎蔵界曼荼羅」の融合であった。中心に太陽、そして太陽に重なるそれぞれの惑星の集合体の構図も、すべての差異を超越した融和の世界を志向している。
他の4点の曼荼羅と違って、これのみサイズがやや大きい。2019年個展(画廊ぶらんしゅ)では、5枚の曼荼羅の中心に展示された。
曼荼羅D

22㎝×18㎝ 色鉛筆 2007年
中心と周縁、胎蔵界的である。
卍マークは、大日如来(宇宙の中心)に相当し、星形は中心から周囲に向かって放たれる〈慈悲の光〉を表している。
曼荼羅E

22㎝×18㎝ 色鉛筆 2004年
「曼荼羅A」の色違いのようでもあるが、それが宇宙エネルギーの違いを表している。
「曼荼羅A」が〈活気〉〈情熱〉であるのに対して、
「曼荼羅E」は〈鎮静〉〈洞察〉を表現している。
〈解説編〉
密教における曼荼羅世界
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〈解説編〉
昌子が曼荼羅の世界に至るまで
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